Whenever You Call 【Snow Man】

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深澤side









「ゲホッ…うえっ」

「大丈夫大丈夫、上手だよ」


舘さんが背中を少し強めにさすり始めると、Aちゃんは苦しそうに嘔吐き始める。


「…っん…んくっ」

「もう大丈夫かな？」

「…ゃだった…っ、」

「うん、やだったな、ごめんな。」



吐くことに慣れてないのか相当苦しかったみたいで、涙を流し続けながらぐずぐずしてる。









「…ごめんなさい」




落ち着くようにって思ってしばらく頭を撫でてたんだけど、落ち着いた頃に聞こえるか聞こえないかくらいの声でAちゃんがそう言う。


「ん？謝らなくていいんだよ？」

フルフルと首を横に振ると、また俯いてしまう。


「水飲もうか」





水を自分の席に取りに席を離れようとすると、Aちゃんがシャツの裾を掴んできた。








「…ん？Aちゃん…？」

「…」

「どうしたの？？」





って聞いても何も反応してくれなくて。


「頭痛い？気持ち悪い？」





そう聞いたら、




「んん…なんでもないです、、、」






パッと手を離して膝にかけていたタオルケットを被ってそっぽ向いちゃった。


隣にいて欲しかったのかな、なんて遅いながらに理解する。





「バス止まれるまでまだもうちょっとあるから、それまで休んでようね」

「ん…」







タオルケットを被った頭をポンポンと撫でると、タオルケットは被ったままだけど、ゆっくり身体をこっちに向けてくれた。

苦しんでいるAちゃんの前で少し不謹慎だけど、ちょっと甘えたになってるAちゃんがとてつもなく可愛い。



普段は大人っぽくて忘れちゃうけど、普通の中学生なんだよなぁなんて。



もっと普段から甘えていいんだよ。
こんなにたくさんお兄さんがいるんだから。








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