Whenever You Call 【Snow Man】

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阿部side




Aちゃんに部屋を案内して、俺らはリビングに降りてきた。






「Aちゃん、やっぱり緊張してたね。」

「そりゃそうだろ。急に初対面の男9人と一緒に住むんだぞ？」

「そうだよなぁ」





どうやって心開いてもらおうか…。


これからメンバーとして色んなことを一緒に乗り越えていかなくちゃいけない。


小さな身体のあの子はきっと、抱えられるものも大きくない。

俺たちが一番に支えてあげなくちゃいけない。







「あれ、Aちゃん遅くない？」

「女の子だし、荷解き時間かかってるんじゃない？」

「ご飯もう出来たし、呼びに行こうか」

「俺行ってくるね。」







しばらく経っても2階から降りてこないAちゃんを呼びに2階へ上がる。

どうしたんだろう、何か困ってるのかな。

俺らに会いづらくなっちゃったとか…



色んな考えをめぐらせながら階段をのぼり、水色の扉の前まできた。




コンコン




「Aちゃん…？阿部です。舘さんがご飯出来たよって言ってるんだけど、リビング来れそう？」






扉越しに声をかけるけど、中からの反応はない。


え、どうしたんだろう。

まさか倒れてるとか…




「Aちゃん…？」


心の中でごめんね、勝手に入るよ、と謝りながら目の前の扉を開けた。






「あ…」





そっと中を覗くと、ベッドに寄りかかったまま寝ているAちゃんを見つけた。

写真立てを大事そうに両手で抱えながら目を瞑っている。






初日から慣れないことの連続で疲れたよな…。


今日はもう寝かせてあげようか。




写真立てを落とさないように気を付けながら、Aちゃんをベッドの上に運んだ。


安心した顔で眠るAちゃんの頭をそっと撫で布団を掛けてから、俺は部屋をあとにした。






　

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