Whenever You Call 【Snow Man】

きっかけ*緑(甘えた) ページ16

阿部side









今日はYouTubeの撮影で遊園地に来ている。

ここで一番初めに撮るのが…




「洗礼企画！AA初めてのお化け屋敷〜！」


ふっかのタイトルコールで始まったこの企画。

Aちゃんはただ遊園地に来て遊ぶだけだと伝えられていたから、目を真ん丸にして驚いている。

Aちゃんこんな顔もするんだ笑









「というわけでAちゃん、初めてお化け屋敷入るみたいですが…どうですか？」

「え、私一人で入るんですか？」

「そう…だね」

「いや、無理です無理です」

「スタッフさん、これAちゃん一人じゃなきゃダメなんですか？」




Aちゃんが怖がっている所を撮りたいYouTube側さんは、気の効かせたふっかの提案にも一歩も譲らず結局Aちゃんは一人で入ることになって。

だいぶ不安そうな顔してるけど大丈夫かな。







カメラの準備で撮影が一旦止まると、真ん中にいたAちゃんが俺の隣のめめの所まで歩いてきた。



この間Aちゃんが熱出しちゃってめめが一緒に寝た時から、あの二人はなんだか距離が近い。


控えめにめめの後ろまで行くと、少しソワソワし始める。






「どうした？怖いの？」


Aちゃんに気付いためめがくしゃっと頭を撫でながら聞く。




「…めめも、」

「ん？俺も？」

「ん、」

「さっきA一人で行くってなったでしょ？」






やっぱり一人では入りたくないらしく、めめも一緒に入ろうと誘っている。



終始不安そうな表情を浮かべるAちゃんに、みんなついて行きたいのは山々なんだけどそういうわけにもいかない。



「俺ら出口すぐの所で待ってるから。な、阿部ちゃん」

「へ？あ、うん」

「…阿部さんも？」

「うん、俺も待ってるよ」

「頑張れるか？A」

「…頑張る」



急に話を振られて勢いで返事をしてしまったけど、Aちゃんが頑張れると言うならいっか。






　

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