佐久間さんちは今日も幸せ4

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学園祭が始まって、キャンパス内にはたくさんのお客さんが詰めかけていた。


俺達は催し物を見ることは出来ないけど、体育館の外からは、学生やお客さんの笑い声が聞こえる。


辰「この学園祭のワイワイした感じ、いいなぁ。懐かしー」


照「懐かしがるほど昔じゃねーじゃん」


辰「いや、もうだいぶ昔のことに感じるわ。あー、学生時代にもっと遊んどけば良かったよな」


翔「お前は十分チャラチャラしてただろ」


大「にゃはは！金髪にピアス、アクセジャラジャラだったしね〜」


涼「極楽鳥時代だね(笑)」


辰「うっせ！あん時はイキりたい年頃だったの！今は落ち着いたんだよ」


リハーサルも終わってリラックスしていたら、控室のドアがノックされて、亮平が入ってきた。


亮「失礼します。客入れが終わったみたいなので、そろそろスタンバイの方よろしくお願いします」


照「よし、みんな行くぞー」


BG「うぃっす！」


大「よっしゃあ！お客さんにカッコいいとこ見せちゃうぞー！」


学園祭で盛り上がったら、SNSでも話題になるかもしれない。


デビューして間もない俺達だったから、ここでバズって一気に知名度を上げよう！と全員が張り切っていた。









＊＊＊＊＊









ライブの反応は上々だった。


Black Goldのファンもかなり来ているらしくて、チケットを取れなかった子も体育館の周りに大勢いたようだ。


コンサートとは勝手が違うから来てくれるかなぁって心配してたけど、杞憂だったみたい。


照「みんなお疲れさん！予想以上に盛り上がって、学園祭のスタッフも喜んでたってさ」


辰「ぶっちゃけメインのバンドより盛り上がってらしいよ」


翔「ま、3年後には俺達の方が売れてると思うしな」


大「うぇ〜い、翔太強気発言だねー」
　

スタッフさんが控室に用意してくれたジュースと差し入れで、ささやかな打ち上げをする。


テレビカメラも何台か来てたみたいだから、明日の情報番組で取り上げられるといいな。

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