佐久間さんちは今日も幸せ4

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ーー学園祭当日。


メンバー全員が乗った車が大学に到着すると、スタッフのパスを首から下げた学生に出迎えられた。


控室代わりに用意されたミーティングルームに通されて、今日1日の流れについて説明される。


『ライブが始まるまで時間がありますから、ここで待機して貰えますか？お弁当や飲み物はテーブルに用意してありますので』


照「はい、ありがとうございます」


『何か質問とか必要な物はありますか？』


照「いや、今のところは特に大丈夫です」


『分かりました。では何かありましたら、いつでも呼んでくださいね！』


テキパキと説明を終えると、慌ただしく部屋から出て行った。


学園祭実行委員の彼らは出演アーティストの世話役も兼ねているらしい。


学園祭ライブには他にも若手人気バンドが呼ばれているから、色々と気を使って大変だろうなぁ。


本来なら俺達にもマネージャーが同行するところだが、今日は学園祭ということもあって、事務所の人間は付けずに来ていた。









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翔「ふーん、さすが有名私大だよな。そこらの社会人よりしっかりしてるじゃん」


涼「朝から準備でずっと動き回ってるだろうから、学生さんも大変だね」


照「ま、俺達は出番までここで大人しくしといた方が良さそうだな」


一般のお客さんの入場はまだみたいだから、ライブ開始まで時間がある。


ゆり組はiPodで曲を聴き始めていて、深澤はバッグの中からゲーム機を取り出した。


俺もゲームでもしようかと思いながら、深澤の隣に腰を下ろす。


大「ねぇ、出番が近くなったら、外でストレッチしておきたいなー。少しは身体動かしとかないと」


辰「そうだね。後でスタッフさんに聞いてみるよ」


大「ん、よろしくー」

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