佐久間さんちは今日も幸せ4

＊恋、しちゃいました（さくあべ過去編） ページ23

＊


＊


これは俺達2人がまだ結婚する前ーー。


駆け出しのアイドルだった俺と、大学講師として働いていた亮ちゃんが、出会うきっかけになった時のお話。





＊＊＊＊＊





照「おーい、みんな聞いて！来月○○大の学祭のステージが決まったって！」


辰「うぉ、マジで？！」


大「やったー！もしかして単独ライブだったりして？！」


照「いや、残念だけど、メインで歌うバンドの前座だってさ。けど、俺らも2曲歌わせて貰えるらしい」


涼「本当に？それは凄いじゃない」


翔「ふーん。知らねぇバンドの前座なのは気に食わねぇけど、学園祭ってのはテンション上がるよな」


辰「翔太、仕事で行くんだからJDナンパすんじゃねーぞ」


翔「あー、はいはい。分かってるっての」


久しぶりのステージの仕事とあって、メンバーは軽口を叩きながら盛り上がった。


デビューして間もない俺達は、まだ知名度も低くて仕事のオファーは少ない。


今のところの主な活動は、先輩グループのコンサートや舞台のサポートだったり、YouTubeチャンネルの動画配信だ。


いくら前座とはいえ、人が沢山集まる学園祭のステージで歌えるなんて、願ってもないチャンスだった。

2→←3

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す