的中 ページ18
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深澤side
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「え、なんで家に?」
阿「俺が教えた。入っていい?話そ。」
インターホン越しに、困惑しているAに、阿部ちゃんが家に入らせてもらえるよう交渉してくれて、Aも少し悩んで「分かった」ってオートロックを開けてくれた。
ピンポーン
家の前のインターホンを鳴らすと、「あいてるから入っていいよ。」ってAの声。
阿部ちゃんと二人で入って、中に進むとリビングにいたAが飲み物を入れてくれてる所だった。
深「急にごめんな」
「びっくりしたよ〜ごめんね、この間電話出られなくて。忙しくって返事できなかった」
頑張って笑ってる、って感じだった。
俺は深く追求していいのかわからなくて、戸惑ったまま動けなくて。
そしたら、阿部ちゃんがキッチンのAの所まで黙って歩いてって
阿「A、ごめん。」
とだけ言って、Aの来てたパーカーの袖を捲りあげた。
「阿部くん、どしたの?急に。」
その腕には、何も無くて。
綺麗な細くて白いAの腕だった。
阿「そっか。そうだよな。今夏だし、目立つとこに付けないか。パーカー脱いで。半袖だとギリギリ見えるか見えないか微妙だから長袖着てるんでしょ?」
「なんの話??どしたの阿部くん。顔怖い。」
阿「あの俳優でしょ?少し前にドラマで恋人役してた俳優。」
「何言ってるかわかんない」
阿「付き合ってんの?」
「……」
阿「脱がせるよ。」
そう言うと、そっと阿部ちゃんがAの着ていたパーカーに手をかけて脱がせた。
Tシャツの袖を方まで捲ると、肩周りには痣が見えた。
阿「ここだけ?」
そう聞くと、黙って俯いたまま、Aは自分でTシャツの裾を捲りあげた。
深「お前…それ…。」
お腹には無数の痣。
肩周りとは比にならないくらいの量だった。
阿部ちゃんの肩が震えてる。
怒りで震える阿部ちゃんをその時初めて見た。
阿「脱がせてごめんね。こっちおいで。」
阿部ちゃんはそっとパーカーを着せて、Aのことを抱きしめた。
深「A、話してくれる?俺らに。」
「話します。聞いてくれますか?」
涙目でそういったAの顔を、俺は今でも思い出すんだ。
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まる子。(プロフ) - にゃんさん» にゃんさんありがとうございます!私は阿部くんを推してます♡めめもラウちゃんも映画で大忙し!楽しみですね🤭阿部くんもなにかあればいいなぁなんて期待して待ってます🤭これからも読んでくださると嬉しいです!頑張ります! (3月6日 1時) (レス) id: f783ec3e5d (このIDを非表示/違反報告)
まる子。(プロフ) - マスコットさん» コメントありがとうございます!以前もコメント下さってましたよね?とっても励みになります🥺ちょっと辛めのお話の最中ですが、また楽しいイチャイチャな展開になるように出来たらなぁ…と。これからもよろしくお願いします☺️ (3月6日 1時) (レス) @page21 id: f783ec3e5d (このIDを非表示/違反報告)
にゃん - めっちゃ最高です!ちなみにまる子。さんは、誰担ですか?私は、佐久間担です!!来年出るトリリオンゲームの映画知ってます?絶対見に行きたい!!!マッチングも今やってるけどまだ見れてない😭早く見に行きたい……これからも頑張れ!まる子。さん! (2月25日 16時) (レス) @page19 id: dc3506421c (このIDを非表示/違反報告)
マスコット - いつも素敵なお話をありがとうございます!皆に愛されてイチャイチャしていて、キュンキュンします!大好きです!誰とでは無く、みんなでイチャイチャしていて欲しいです(*^^*)誰も悲しまないで欲しいです! (2月6日 2時) (レス) id: f0407dfffe (このIDを非表示/違反報告)
まる子。(プロフ) - あたりんさん» コメントありがとうございます!楽しみと言って貰えるのとっても嬉しいです!これからもよかったら読んでやってください!◎ (11月27日 1時) (レス) id: 539fa4ec0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まる子。 | 作者ホームページ:http://mmmm
作成日時:2023年11月26日 2時