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「‥‥あ、取れた。」
阿「うぇええ？目黒もすごいけど、ゆきくんもさっきから結構取ってるよね？」
「‥‥4匹目くらいだよ、」
阿「いやいやいやいや、くらいだよ、じゃないよ！佐久間なんか1匹も釣れてないんだし。」
佐「お、おぉ？阿部ちゃん？？」
「‥‥ぁ、まって。‥‥‥‥取れた。」
阿「なんか、やば。もはややばいんじゃない？
ゆきくんと目黒別枠にした方が良かったくない？俺らモロ足手纏いじゃん。」
「‥‥一緒は嫌だった？」
阿「そうじゃなくて！」
佐「あー！阿部ちゃんがゆきくん泣かせようとしてるー！！」
宮「おい、あべぇ！」
目「阿部ちゃん？」
阿「違うって！ゆきくんめっちゃ取ってるんだよ！」
「んふ、」
阿「うわ、弄ばれてる！！」
・
「‥‥まいと大丈夫かな‥‥。」
目「そう言いながらぽんぽん取ってくんだ？」
「‥‥だって、取れるから‥‥。」
佐「取れるんだもんねぇ？」
宮「でも、正直意外だった。」
「？」
宮「こういうの、経験なさそうに見えてたから。」
「‥‥ザリガニ釣りの経験はあるけど、虫取りの経験はないかも。」
宮「他には？」
「‥‥んー‥‥なんだろ‥‥。あ、デッサンとかは苦手。
好きに描いて良いよ、なら、そこそこのもの描ける自信はある。」
佐「俺の偏見だよ？勝手なイメージだけど、
ゆきくんは公園来て、ザリガニ釣りじゃなくて風景デッサンしてそう。」
阿「分かる。」
宮「そっちの方が、なんか納得できる。」
「残念ながらデッサンは下手だし、
兄さんと一緒に遊ぶためにザリガニ釣りするタイプの子供でした。」
宮「‥‥喋りながらぽんぽん取れるの、もはや怖いんだけど。」
「けど、僕が取ったの7匹くらい、」
阿「いや、十分取ってるでしょ。」
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作者名：姫色 | 作成日時：2024年3月21日 19時
